テレワークの利用により、通勤時間がなくなり、生産性が上がった人も多いだろう。その反面、自宅で一人で仕事をしていて他人の目がないせいか、ついつい余計なことをしてしまう人もいるのではないだろうか。

そのため、テレワークの導入をためらっている企業も多い。そこで本稿では、EmailAnalyticsのブログ「How to Know if Your Remote Employees are Working」をもとに、テレワークをしている従業員がサボっているかどうかを調べる方法、サボっている時の対処法を紹介しよう。

ブログでは、テレワークの社員がちゃんと働いていないことを示す兆候として、以下の6点を紹介している。

仕事の品質が「低い」または「不完全」

例えば、提出されたドキュメントに誤字や脱字が異常に多かったりすることはないだろうか。そんな場合、音楽を聴きながら、または、動画を見ながら、仕事をしているかもしれない。

また、その日中に終わらせるように指示したらタスクを完了することなく、業務を終わらせてしまう従業員はいないだろうか。いずれの場合も、上司が介入する必要があるという。

パフォーマンスの大幅な低下

パフォーマンスの低下は、例えば、メールの送信数で測定することができるという。1日100通のメールを業務で処理している従業員が、受信メールの数が変わらない状況で、40通しか処理していないようなら、何かが生産性を妨げている可能性がある。

なお、メールの操作を測定する際は、事前に説明しておくことが必要とのことだ。

用事がある時に連絡がとれない

テレワーク中も当然、休憩をとる権利があり、上司や同僚から連絡を受けた時に、100%すぐにレスポンスを返すことは難しい。オフィスで働く社員だって、トイレに行ったり、ランチに行ったり、煙草を吸いに行ったりしている。

しかし、6回連絡を受けた場合、1回も連絡がつかなかったら、さすがに問題視する必要があるという。その従業員はおそらく、期待されている業務をこなしていない可能性が高い。

成長の停滞

新たに雇用された従業員や異動してきた従業員が、数カ月経っても成長が見られない場合は、積極的に進歩しようとしていない可能性が高いという。

中途入社の社員が入社当初に失敗や過ちを犯すことは避けられない。しかし、それなりのポテンシャルを持っていることを踏まえて入社を認められているわけであって、徐々に成長していくことが期待されている。

EmailAnalyticsはこうしたサボりの疑いがある従業員に対する措置として、以下を挙げている。

  • 会話をする
  • 明確な指標を定める
  • 是正措置を講じる

従業員と会話をした上で、明確な指標を定め、パフォーマンスの評価を開始するべきだという。その後、評価に応じて、改善が見られなければ、降格などの措置を講じることが必要とのことだ。