Stack Overflowは12月15日(米国時間)、「Job insights from the tech community: The latest survey results from Stack Overflow Knows - Stack Overflow Blog」において、プログラミング技術に関するナレッジコミュニティ「Stack Overflow」を利用するエンジニアの就職・転職に関する最新の調査結果(2022年12月版)を伝えた。調査実施期間は2022年10月、対象は2600人以上とされている。

  • Job insights from the tech community: The latest survey results from Stack Overflow Knows  - Stack Overflow Blog

    Job insights from the tech community: The latest survey results from Stack Overflow Knows - Stack Overflow Blog

報告されている主な内容は次のとおり。

  • 技術者の74%が積極的に次の仕事を探している、または、新しい機会に対してオープンな姿勢を取っている(昨年の調査も74%であり、高い割合を維持)。この傾向は若い開発者ほど顕著
  • 転職する最大の動機は給与の向上
  • 転職する2番目の動機は新しいテクノロジーを使って働きたいという要望(ただし欧州ではこの興味は減退気味)
  • 転職する会社の発見は個人のつながりや口コミによるものが多い
  • 現職で嫌に感じていることは、就職時間の始業時刻と終業時刻を正確に求められる(46%)こと、出社して仕事をすることが求められること(44%)、現在の仕事が自信につながるものではないこと(43%)、など

調査結果は、依然として給与が最大の転職理由になっていることを示しており、経験豊富な開発者であってもリーダーシップの機会よりもより高い給与に関心を持っていることがわかる。

また、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の影響でテレワークが一気に普及したこともあり、エンジニアがこれまで以上に柔軟な働き方を求めていることも明らかに。これまでのように、定時に会社に出社して仕事を行うというスタイルを嫌うエンジニアが多いことも調査結果が示している。

Stack Overflowは主にプログラミングに関するトピックを扱ったナレッジコミュニティ。世界中で多くの技術者がStack Overflowを活用しており、Stack Overflowの実施するアンケート調査は実際にコーディングを行う技術者の動向をある程度反映していると考えられている。