BetaNewsはこのほど、「 When disaster strikes, having the proper business continuity and emergency preparedness technology can ensure enterprise resiliency within healthcare organizations」において、医療機関における事業運営の回復力の必要性について伝えた。災害やサイバー攻撃が発生した際に適切な事業継続と緊急事態への備えを有することで、医療機関の回復力を確保することができると説明されている。
危機や重大な事故に対する備えはどの業界においても事業運営に必要不可欠だが、医療機関にとってはより重要な課題とされている。感染症の流行、気象災害、サイバー攻撃などの脅威は通常業務を混乱させるだけでなく、生命や地域社会の福祉を危険にさらすことにつながるという。
BetaNewsは、オペレーショナルレジリエンスを達成するために必要となる準備戦略のステップとして、以下を紹介している。
- 利害関係者の特定 - 不測の事態が発生した場合、誰が連絡を受ける必要があるのかを把握しておく
- 重要なサービスを認識する - 緊急時の業務継続性を確保するために、組織内で重要度の高いサービスに対するさまざまなリスク評価と耐性評価を計画する
- 重要な経済的機能を理解する - 医療機関だけでなく、より広い範囲の経済にどのような影響を及ぼすかを明らかにしておく
- 失敗のポイントを特定する - 過去のインシデントから得たデータを今後の作業で焦点を当てるべき重要な分野を導き出すためのインプットとして活用する
- コミュニケーションプランの構築 - 時代遅れの通信システムや冗長な通信回線などの有害なコミュニケーションギャップを減らし、強固な緊急管理プログラムを作成する
- 組織的な研修の整備 - 関係する職員は危機管理について十分な訓練を受ける
サイバー攻撃や自然災害の脅威が高まる中、医療機関は緊急事態の発生時および発生後も業務を継続できる能力が求められている。身近なものであれ、新しいものであれ、有害事象に効果的に対応するために必要なテクノロジーおよびリソースを確保し、地域社会にレジリエンスの指標をもたらすことで組織の繁栄に貢献することができると述べられている。