三菱総研DCSは12月12日、AIを活用した製造条件の最適化ソフトウェア利用サービスとAI学習・再学習支援サービスをセットにした品質安定化サービスのベータ版をプロセス製造系の中小製造業を対象に10社限定でテスト販売することを発表した。

  • 製造業の品質安定化を支援するAIサービス(同社資料より)

    製造業の品質安定化を支援するAIサービス(同社資料より)

サービスは製造条件を最適化するAIを作成し提供するもので、製造条件(製造時の制御因子)と品質の関係や、製造条件のバラツキを抑えるための微調整量の関係をAIに学習させることで、熟練者の品質安定化技術をソフトウェアで再現。データ化により、品質に強く関与する条件である寄与率や外部の影響によって影響されにくい性質を表すロバスト性も可視化することで製造プロセスの改善や品質ブレに強い製造条件の抽出を行う。

クラウドでの「製造条件最適化ソフトウェア利用サービス」と同社のデータサイエンティストによるサポート「AI学習・再学習支援サービス」が併せて提供される。ベータ版のテスト販売は10社限定で、2022年12月12日から2023年2月28日までの期間に募集。テスト販売特別価格として契約期間1年で月額150,000円。契約満了後は希望に応じて正式版が提供される。対象企業の要件として以下が記されている。

  • 中小製造業全般、特にプロセス製造系
  • AIを活用して、品質を安定化させたい具体的なテーマがある
  • そのテーマに関するデータが蓄積されている(50件以上)