SCSKは12月6日、SAPユーザー向け外為管理テンプレート「Add-Value for Exchange」を2023年6月上旬から提供開始することを発表した。同テンプレートは、SCSKが独自開発した「社内為替予約管理」「入出金依頼管理」「入出金計上管理」「為替ポジション管理」「データ連携管理」の機能を有する。

同テンプレートは、世界情勢や経済環境が急速に変化し続けるなか、外為ガイドライン改訂や会計基準、為替リスクの管理・統制ルールなどによるシステム変更にスムーズに対応できることを目指して開発された製品。導入により、100 人月規模のアドオン開発が必要となる外為決済業務の機能群を短納期・低コストで利用可能となるという。

同テンプレートの特徴としては、SAP S/4HANAが保有する取引データから作られる外貨建債権・債務と連携し、入出金依頼から伝票起票までの一連の外為業務を管理できることが挙げられている。

また、同テンプレートはSAPが提供する SAP Business Technology Platform(SAP BTP)上に開発した機能群で構成されている。SAP BPTを活用し、APIによる疎結合でSAP S/4HANA と連携するアーキテクチャを活用したSide by Side 開発であるため、将来の SAP S/4HANA のバージョンアップへの影響を最小限に抑制することができるという。

  • Add-Value for Exchange システムの概要

価格は、3,500万円(税別)で、同社は年間20社への提供を目指して販売を進めていく方針。