ブックオフコーポレーションは12月1日、ブックオフで廃棄されるCD・DVDからプラスチック資材を再生し、ブックオフブランド「CD プラ」として販売する事業を開始することを発表した。
ブックオフグループでは年間2,460万枚ものCD・DVDを買取しているが、買取後に販売しきれずやむなく廃棄するものが年間1,700トンに及ぶという。これまで他社を通じてリサイクルしてきたが、昨年から多摩美術大学とモノファクトリーが主体となって進める共創プロジェク ト「すてるデザイン」に参画し、学生によるリサイクル資材を使っての製品開発や、知見の収集を進めてきた。
良質なプラスチック資材であるCD・DVDは、排出時から資材の製造までトレーサビリティを追求した製造ラインを構築することで、より信頼性の高い再生プラスチック資材につながる可能性があることから、伊藤忠プラスチックスのサポートを受け、廃棄されたCD・DVDを再生プラスチック資材に加工する独自の製造ラインの構築を進めてきた。
CD・DVDは「ポリスチレン」「ポリプロピレン」「ポリカーボネート」の3種類のプラスチック部材で構成され、これらを独自の生産ラインで再生プラスチック資材を製造し、ブックオフブランド「CD プラ」として販売する。「CD プラ」を使用することで、バージン材を使用するよりもCO2の排出量を抑制でき、カーボンニュートラルへの貢献につながるとしている。
同社は、12月7日〜9日に幕張メッセで開催される「サステナブル マテリアル展」に出展し、「CD プラ」のサンプルのほか、「すてるデザイン」の研究において多摩美術大学の学生がデザインした商品を「CD プラ・CD-PC-NA」を使って成形したノベルティ「デスクトレー」「スマホトレー」を進呈するという。