ソフトバンク子会社のヘルスケアテクノロジーズは11月29日、全国の20代~70代の男女600名を対象に実施した「医療へのアクセスに関する意識調査」の調査結果を発表した。
これによるとオンライン診療など、医療にアクセスする選択肢は増えたと半数以上の人が思う一方で、9割以上の人はそれらを活用できていない現状が明らかになった。
「あなたは『オンライン診療』を知っていますか」という質問では、88.9%が「知っている」と回答。また、「コロナ禍以前に比べ、医療にアクセスするための選択肢(オンライン診療、オンライン健康相談、オンライン服薬指導、処方薬の配送サービスなど)は増えたと思う」と回答したのは53.5%。
一方で、それらのサービスの利用経験を問う質問では、「オンライン診療を利用したことがない(92.0%)」、「オンライン服薬指導を利用したことがない(94.2%)」、「健康相談チャットサービスを利用したことがない(95.0%)」、「処方薬の配送サービスを利用したことがない(93.2%)」という結果になった。
そこでオンライン診療未経験者に対し、「オンライン診療を利用したいと思うか」を聞いたところ、「利用したいと思う」が45.2%、「利用したくないと思う」が54.8%と意見が二分した。「利用したくないと思う」と回答した人の理由は、「対面でないと不安だから(50.2%)」が1位で、オンラインでの診療に対して、信用しきれないという不安があることが判明した。
また62.4%の人が、「オンライン診療をどのような時に利用するべきなのか判断に迷う」と回答。「病院に行くべきか、行くほどでも無いのか、迷ったことがある」という人も61.3%いた。
加えて、「病院に行くかどうか迷う、ちょっとした不調の際に、診療以外で、専門家に手軽に相談することができたら良い」と思う人は70.6%。体調不良の際、専門家に相談できないことがストレスにつながっていることや、専門家に手軽に相談をしたいというニーズは高いことが分かった。