新型コロナウイルスの感染拡大により、旅行とは長らく遠ざかっている人も多いだろう。海外への渡航制限も緩和されている今、旅行に出かける準備をしている人もいるのではないだろうか。
ただ、民泊を利用するなら、宿泊先に隠しカメラが仕掛けられていないかどうか、チェックをしたほうがいいかもしれない。
ESETが公式ブログ「WeLiveSecurity」において、Airbnbで提供されている宿泊先で、何度も隠しカメラが発見されたとして、注意を促している。
ちなみに、Airbnbのポリシーにおいて、防犯カメラと騒音監視装置は、「リスティングの説明に明確に開示されており、他人のプライバシーを侵害しない限り」許可されている。つまり、防犯カメラなどは、「目に見える方法で、リストの説明に開示されている」ように設置する必要がある。
では、室内に仕掛けられて隠しカメラを見つけるにはどうしたらよいのだろうか。以下が、ESETが紹介している5つの方法だ。
部屋を実際にチェックする
時計、煙探知器、スピーカー、電球など、カメラがかくされていそうな場所を探す。ベッドやシャワーに向けられた不審なデバイスがある場合は、調査するべきだという。
懐中電灯で部屋を照らす
:カメラのレンズはガラスでできているため、光に反射する。そこで、明かりを落として懐中電灯で部屋を照らして、、家電製品や家具に不審なものが隠されていないかどうかを確認する。
ナイトビジョンライトで確認する
ナイトビジョンライトを使うと、ナイト ビジョンカメラで点灯している赤または緑のLEDを見つけられる可能性がある。対象物がかなり小さい場合があるので、ライトはゆっくり動かすとよいそうだ。
アプリを使う
研究者は、携帯電話のToF センサーを用いて、隠しカメラを見つけるモバイルアプリの開発に取り組んできたという。そうしたアプリの中には、ネットワークの弱点をスキャンするだけでなく、接続されているデバイスを見つけるのに役立つものがある。
ただし、最近はスマート ホームデバイスが存在する可能性があるため、無害なデバイスと疑わしいデバイスを区別することは難しいようだ。
RF(無線周波数)信号を検出する
隠しカメラを見つける最後の手段は、ネットワークに接続するためにカメラが使用している可能性がある無線周波数 (RF) を監視することだ。ただし、この動きをスキャンできるデバイスは高価だという。
そこで、代替策として、家族や友人に外線電話をかけ、施設内を歩き回る手もある。なお、隠しカメラが電話の信号に干渉する可能性があるため、調査は止まって行うべきだという。