電通グループは11月9日、国内事業のグループ会社である2社、電通デジタルとAI(人工知能)開発を手がけるデータアーティストを2023年4月1日付で統合すると発表した。存続会社を電通デジタルとする吸収方式で合併する。国内事業のデジタル分野をさらに強化し、DX(デジタルトランスフォーメーション)領域に注力していく。
今回の買収により、DXの加速に加え、広告の高度化・効率化を実現する広告宣伝の変革領域や、顧客企業の事業変革を実現するビジネスの変革領域、最適な顧客体験をデザインし、実現するカスタマーエクスペリエンスの変革領域といった事業を加速させていく。
これまでも電通デジタルとデータアーティストの2社は、独自のプロダクトやテクノロジーを活用し、グループ内における中核となる新データソリューションや企業のDX支援サービスを提供してきている。電通デジタルの持つデータとテクノロジーの専門性と統合力によるDXと、データアーティストの持つAI技術開発力とビッグデータ分析力を掛け合わせてきた。
電通グループは、同統合によるシナジーを拡大し、グループ会社の個社が持つ力を最大化していく考え。また、コンサルティングから事業・経営改革までのDX支援サービスを提供し、企業価値のさらなる向上につなげていく方針だ。