ノースコーポレーション、アクア、NTT東日本の埼玉事業部は11月7日、冷凍自動販売機「ど冷えもん」を用いた飲食店グルメのシェアリング販売を通してフードロス削減効果の有用性を検証する実証実験を開始したことを発表した。

実証実験の目的としては、それぞれの店舗の地域グルメを冷凍し、店舗以外に設置された冷凍自動販売機でシェアリング販売することによる売上の相乗効果、鮮度を維持したまま急速冷凍することによるフードロスの削減・抑制効果の検証が想定されている。11月1日から2023年3月31日まで、埼玉県のNTT東日本 埼玉支店 高砂ビル1階で実施される予定だという。

  • 実証実験のイメージ

各社の役割として、ノースコーポレーションとアクアが冷凍食品の製造および販売、在庫管理とフードロス削減効果の検証を行い、NTT東日本が施策全体の企画と進行管理、販売データなどの解析と考察を担当する。

またNTT東日本 埼玉事業部では、AIカメラで取得したデータと冷凍自動販売機の商品販売データを基に、冷凍自動販売機の設置場所選定や売上向上などに資するマーケティングデータとしての有用性の検討も別途実施する。

同実証では、冷凍自動販売機に設置したカメラで取得した映像から、即時に顧客の特徴を示すデータを抽出し、そこから推定する性別、年代の情報を取得するという。カメラで取得した映像は、性別、年代の情報取得後に即時に破棄し、活用するデータには個人を特定するのではなく、人数や日時、推定される性別・年齢、場所などを集計するとしている。