荏原製作所は11月1日、IoTセンサーとクラウドで工場や施設内の機器や設備を遠隔よりリアルタイム監視するサービス「EBARAメンテナンスクラウド」の開始を発表した。

「EBARAメンテナンスクラウド」(公式Webサイト)

「EBARAメンテナンスクラウド」(公式Webサイト)

サービスは、振動・温度を計測するIoTセンサーにより、発電機、冷凍機、ポンプ、送風機、モーターなどの回転機械の状態を監視、機器の状態を振動加速度、表面温度など各種ステータスデータをクラウドに集約し「ダッシュボード」で可視化、リアルタイムに情報の確認を行える。状態異常を3段階のしきい値で設定し、異常検知した場合は注意警告メールの通知を行う。定期的な月次レポートを発行、機器の状態変化確認に役立てることができる。

小型振動センサーには同社が開発したBluetooth対応小型ワイヤレスセンサー「QiDe キーディ」を活用。小型なので設置が難しい場所にも取り付けられ、高所や酸欠、巡回しづらい場所に設置することで監視や点検の負担軽減の効果も期待できる。サービスは、サブスクリプション型での提供となる。同社では、今後同サービスの普及と改良を進め、あらゆる機器の故障診断や省エネ診断が可能な基幹システム「EBARA CLOUD」へ展開させるべく開発を進めていくという。