富士ソフトは10月31日、自社で無線通信の基地局を構築し、同日、秋葉原オフィス7階に「ローカル5Gラボ」を開設したことを発表した。

  • ローカル5Gを活用したビジネス課題解決の最適環境を開発・研究

    ローカル5Gを活用したビジネス課題解決の最適環境を開発・研究

企業や自治体などが特定のエリア内に独自の5Gネットワークを構築する無線システム「ローカル5G」が制度化され、様々な課題解決に向けた実証実験の推奨やローカル5G事業者へ補助金を支給、普及に向けた取り組みを推進している。

しかし、一般企業におけるローカル5Gの利用はあまり進んでおらず、ビジネスにおいてローカル5G技術を活用するにはビジネスに合わせたカスタマイズが必要で、そのための様々な技術力や経験を要するという。

富士ソフトは、SIerとしてこれまで培ってきた様々な知見や技術力を活かし、自社で無線通信の基地局を構築。電波法第4条に基づくローカル5G無線局免許を6月23日に取得し、10月31日に秋葉原オフィス7階に「ローカル5Gラボ」を開設した。

  • ローカル5Gラボ

    ローカル5Gラボ

ローカル5Gラボでは、ローカル5Gを活用したビジネス課題解決の研究、5Gの様々なユースケースを設定した検証、5G技術を有する団体との協創・協業による実証実験、新たなユースケースを創造し5Gの活用の可能性追求を行うという。

ローカル5Gの特長である、柔軟性を活かした顧客企業独自の5G網を構築してビジネスをアップデートすることを目指し、様々なユースケースを想定した検証に取り組むとともに、蓄積した技術やノウハウを基に技術的に難易度の高い5G技術のカスタマイズを実現し、課題解決の一翼を担うラボを目指すという。なお、同ラボは一般公開はしていない。