リスクモンスターは10月31日、第2回「借金王ランキング」調査結果を発表した。同ランキングは、2022年7月1日時点で開示されていた2021年4月期決算以降の最新決算短信に記載された有利子負債に基づいて、安全性・収益性の観点から企業を分析したもの。調査対象企業数は3,202社。
トップ3は前回と変わらず、第1位がトヨタ自動車、第2位がソフトバンクグループ、第3位がホンダとなった。
上位3社は、EBITDAランキングと営業キャッシュフローランキングで上位6位以内にランクインしている。また、トヨタとホンダは分析対象とした現預金回転期間、借入依存度、自己資本比率のすべてにおいて、優良な水準を保持しており、また、ソフトバンクグループは、自己資本比率が30%未満と低水準ながらも、月商の10カ月分の現預金を備え、高い支払い能力を有しており、3社は高い安全性を有していると、リスクモンスターは分析している。
有利子負債上位20社の安全性を調査するため、「現預金回転期間」、「借入依存度」、「自己資本比率」について分析したところ、現預金回転期間(現預金÷月商)では、「楽天グループ」、「ソフトバンクグループ」、「三菱HCキャピタル」、「ソフトバンク」、「本田技研工業」が上位となり、リスクモンスターの倒産確率分析(以下、倒産確率分析)において高リスクとなる「1カ月未満」の企業は20社中3社のみだったという。