電通デジタルは10月28日、リテール業界において加速的に進行しているDX(デジタルトランスフォーメーション)の支援に向け、生活者の実態を把握すべく実施した「リテールDX調査(2022年版)」の結果を発表した。
「あなたが店舗に行くと『ワクワクする』と感じるものをすべて選んでください」という質問では、家電量販店と百貨店が33%で最も高く、次いでスーパーマーケットの28%、ドラッグストアの24%、コンビニエンスストアの16%という結果になっている。
上記の質問でワクワクすると回答した人とそうではない人に分けて集計した「平日・休日合わせて、店舗にはどのくらいの頻度で行きますか」という質問では、どの業態においても、ワクワクしている人の方が、来店頻度が高い傾向にあることが分かったという。
このワクワクにつながる要因は、業態別に「コンビニエンスストア:店内BGMと商品の陳列の仕方」「スーパーマーケット:商品自体の質・特別感」「ドラッグストア:商品の安さ(お得感)」「百貨店:商品の流行性と商品の陳列方法」「家電量販店:説明・お試しによって商品を十分に理解できること」という声が挙がっている。
また、「デジタルサービスについてあなたの利用経験を教えてください」という設問では、「オンラインショッピング」(91%)、「セルフレジ」(84%)、「セミセルフレジ」(68%)などの経験者はかなり多い結果となった。このように、オンライン購買における基本的なデジタルサービスは普及しており、さらにリアル店舗におけるセルフレジ・セミセルフレジの利用も高まっていることから、非接触・無人化を目的としたデジタル技術に触れる機会が増えていることが明らかになったという。
また、デジタルサービスを利用することになった理由やきっかけについて、どのデジタルサービスにおいても「お得になるから」「便利になるから」という能動的な利用きっかけが多く、一部「利用したいサービスに不可欠だったから」という受動的な利用きっかけの割合も高いという結果が出ている。