クラウドエースでは8月に将来的な事業拡大に向けて本社を移転し、新オフィスをオープンした。今回、9月中に新オフィスで行われた関係者向けイベントを紹介する。
さらなる企業価値向上や顧客のビジネスへの貢献に向けて
近年、同社のビジネスは堅調に推移しており、今年3月にはビジョン、ミッション、バリューを刷新。新しいビジョンは「すべての人が先端技術を活用し、想い描いた夢を実現できる世界」、新ミッションは「正直を仕事にする」、新バリューは「目的ファースト」「BtoB 心理的安全性」「エッジテック」「グローバル&ダイバーシティ」「時間効率の最適化」の5つを掲げている。
そして、さらなる企業価値向上や顧客のビジネスへの貢献をこれまで以上に図るため、従来の東京都千代田区大手町2丁目から同1丁目に立地する「東京サンケイビル」に移転。オフィスは、フリーアドレススペース、集中デスク、テレブース、会議エリア、ファミレス席、Jam Zone、スタジオ、バーカウンターにゾーニングされている。
フリーアドレスのエリアは、4人掛けのフリーアドレスと一部固定席を含む6人掛けのテーブルがあり、モニターはステージ裏面に収納されており、自由に持ち出して利用する。リアルイベントやプレゼンテーション、勉強会の際は設備を移動させてスペースを作ることができるなどレイアウト変更を可能とし、ステージもある。
集中デスクは1人で集中して作業を行い、テレブースは4つでランプにより使用状況が把握できる。会議エリアは移転前はそれぞれ雲の名前や鳥の名前としていたが、今回はメタバースなど先端技術などをイメージして「カシオペア」「オリオン」「ペルセウス」と星座の名前とし、大きさに応じて6人、8人、10人用と3室、ミーティングルームは4室ある。
ファミレス席は共同作業やランチなどに利用し、Jam Zoneは「Google Jamboard」でコラボレーションワークや読書、筋トレ、昼寝など自由に利用できるスペースとしている。
スタジオはオンラインイベントなどで使用し、今後は装飾などを増やす予定でガラス越しにはコントロールルームを併設。バーカウンターは仕事も行え、夜はお酒を飲むこともできる。
正直を仕事にする=心理的安全性
移転プロジェクトを率いたクラウドエース 事業推進本部/マーケティング部 部長の杉山祐亮氏は、意図について「従来のオフィスでは、リモ―トワークは全社的に可能だったのですが会議室が少なく、想定して作られていませんでした。また、半個室はあったものの声が漏れたり、聞き取りづらいという意見がありました」と話す。
そのため、新オフィスは社員や企業規模が大きくなったにもかかわらず、従来のオフィスと同規模の広さでも効率性を重視したことで、ハイブリッドワークを可能にしているという。
また、杉山氏は「ミッションに掲げている『正直を仕事にする』は心理的安全性という意味合いもあります。風通しがよく、関わりやすいことに加え、仕切りをなくしたのもオープン性を重視しています。また、変化しやすい時代だからこそ、容易にレイアウトの変更を可能としています」と述べた。
今後は、社員からのフィードバックをもとに最先端テクノロジーの採用や受付、会議システムをアップデートするほか、福利厚生の拡充を図り、“社員に良い体験”を提供していく考えだ。