京都府亀岡市は10月3日、ごみをポイ捨てしにくい環境を構築するためにソフトバンクと共同で実施している「ポイ捨てごみゼロプロジェクト」において、IoTごみ箱「SmaGO」を関西地域としては初めて同日から設置することを発表した。

「SmaGO」はフォーステックが展開するIoTごみ箱で、「ごみが一定量貯まると、約5分の1に自動で圧縮」「リアルタイムでごみの量を管理・分析」「ソーラーパネルの搭載をしているため電源が不要で、環境に負担をかけない」といった特徴を持つ。

  • IoTごみ箱：ソフトバンク竹芝本社ビル前

ポイ捨てごみゼロプロジェクトとは、2019年、亀岡市とソフトバンクが締結した「環境及び教育事業連携に関する協定」に基づき、2022年４月から共同プロジェクトで実施しているもの。同プロジェクトでは、Pepperを活用した環境教育をはじめ、市内のポイ捨てごみの状況を亀岡市公式LINEから投稿してもらう「ごみ投稿」によって、亀岡市内のポイ捨てごみ情報を収集している。

そのごみ投稿データの分析により、設置の前後で効果検証を行いやすいという指標になっている「比較的投稿数が多い」「人通りが多い」という結果が出たJR亀岡駅への最先端IoTごみ箱であるSmaGOの試験的設置が決定した。

同市は、今回の設置により「ポイ捨てごみの減少が見込まれること」「亀岡駅若年層の利用が多く、次世代への環境教育にもつながること」「エコウォーカーの活動支援にもつながること」といった効果を見込んでいる。

今後、ごみ投稿やごみ箱から集まったポイ捨てごみのデータを分析して、亀岡駅以外の場所にもIoTごみ箱を設置する予定だという。