Microsoftは現地時間2022年9月22日、セルの不要な書式設定を削除する機能をExcel for the Web(以下、Web版Excel)に追加した旨を公式ブログで報告した。すでに国内からアクセスするWeb版Excelでも利用できる。過剰な書式設定を付与したExcelワークシートファイルをWeb版Excelで開くと現れるメッセージ、もしくは「校閲」タブの「パフォーマンスの確認」から実行する。

  • 「パフォーマンスの確認」を実行すると現れる「ブックのパフォーマンス」ウィンドウ

    「パフォーマンスの確認」を実行すると現れる「ブックのパフォーマンス」ウィンドウ

Microsoftが用意したサンプルファイルによれば、100万を超える不要な書式設定セルを検出して削除し、3.14MBのファイルを17.5KBまで圧縮している。同社は「長年使用した(Excel)ワークブックは、ほとんどもしくは、まったく役に立たない隠された情報が蓄積されていることを確認した。当初はデータと書式を持ったセルだったかもしれないが、現在はデータを持たなくとも、書式(設定情報を)含んでいるため肥大化につながる。その結果、(Excel)ワークブックの動作低下や応答しなくなってしまう」と本機能を実装した理由を説明した。今後同社は同様の機能をWindowsデスクトップ版Excelや、macOS版Excelへ実装し、Excelワークシートファイルの肥大化を抑制する機能開発に取り組む。

  • 不要な書式設定を含むExcelワークシートファイルをWeb版Excelで開くと、内容を精査して最適化をうながしてくる

    不要な書式設定を含むExcelワークシートファイルをWeb版Excelで開くと、内容を精査して最適化をうながしてくる