横河電機は9月16日、ERP(Enterprise Resources Planning)や、CRM(Customer Relationship Management)ソフトウェアの導入支援などの事業を展開する東南アジアのITコンサルティング企業「Votiva Singapore(ボティバ・シンガポール)」の買収を発表した。

Votiva SingaporeはMicrosoft Dynamics ERP & CRM、Microsoft Dynamics ERP for Retail、Dynamics 365 Cloudの導入コンサルティングのほか、グローバル市場に向けたIT分野のアウトソーシングサービスを提供してきた。今回の買収により、同社の社名はYokogawa Votiva Solutionsに変更する。

横河電機は、顧客のスマートマニュファクチャリングやDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するうえで、ERPを中核となるシステムと捉えており、今回の買収を通じて、東南アジアにおけるERPソリューションのコンサルティング、導入、技術支援サービスの提供を強化する意向だ。

同社によれば、DXを進める企業が増えるにつれ、東南アジアにおいてもERPの需要が高まっているという。近年、経営者は工場操業を含めた事業全体をエンタープライズレベルで効率的に管理し、デジタル技術で最適化することで、自社の競争力や効率を高めようとしているという。

同社は今後、東南アジアの現地企業のみならず、日本や欧米から当地域へ進出する企業DXの取り組みを支援する。