アプリの開発者にとって、マーケットプレイスにおけるユーザーからのレビューや評価は、重要な役割を果たしている。しかし、些細なバグの報告や、アプリとは関係の薄いクレームの投稿など、本来の趣旨とは異なる投稿にこのレビューシステムが悪用されるケースもある。

Googleはこの問題に対処するためにGoogle Playストアのポリシーを変更し、レビューが投稿されてから公開されるまでに最大24時間の遅延を導入したという。Android Policeは9月12、「Your Google Play Store reviews won’t be visible right away anymore」において詳しく伝えている。

これまで、アプリに対するレビューはユーザーが投稿してからすぐに反映され、他のユーザーに公開されていた。これに対し、新しいポリシーでは、レビューが投稿されてから最大で24時間の間は公開されず、アプリの開発者のみが確認できるようになるという。開発者はすべてのレビューに対して返信を行うことができる。これによって開発者は、ユーザーが直面している問題に対処するための24時間の猶予時間を得られることになる。

Googleによるこのポリシーの変更は、テクニカルエディターのMishaal Rahman氏によるTwitterへの投稿によって明らかにされた。

  • >Mishaal Rahman氏によるツイートYour Google Play Store reviews won’t be visible right away anymore

    >Mishaal Rahman氏によるツイートYour Google Play Store reviews won’t be visible right away anymore

Playストアのレビューシステムに対するこの変更は、品質とは関係のないレビューによってアプリの評判を不当に下げられる問題に対して、一定の防止効果を期待することができるだろう。不当に低いレビューや評価の投稿は、そのアプリの人気や売上を低下させるだけでなく、開発者のモチベーションを下げる大きな要因となる。大局的に見れば、これはAndroidユーザー全体にとって損失につながる問題であり、Googleには継続的に状況を改善し続けることが求められている。