Googleは9月8日(米国時間)、YouTube Official Blog「The next chapter for Learning on YouTube」において、YouTubeによる教育コンテンツ向けの新しい取り組みについて説明し、教育サービスを提供する企業に対して広告の付かない埋め込みYouTubeプレイヤー「YouTube Player for Education」を提供することをアナウンスした。また、教育コンテンツを作成するクリエイター向けの新しいツールも発表している。

「YouTube Player for Education」は、教育アプリ等で利用することができる埋め込み可能なビデオプレーヤーで、広告や外部リンク、およびお勧め情報などを取り除いてビデオコンテンツを再生できるという。Googleでは、これらの付加情報を「学習の気を散らすもの」と表現しており、教育コンテンツからそのような余分な情報を除外することによって、教育現場でのさらなる学習を支援する。この新しいプレイヤーは、まずはEDpuzzleやGoogle Classroom、Purdue University、Purdue Globalなどのパートナー企業に対して公開するとのことだ。

Googleはまた、YouTubeプラットフォームで教育コンテンツを提供しているクリエイターを支援する新しいツールの提供も発表した。このツールには、視聴者からビデオコンテンツの視聴料金を徴収する機能も含まれるという。クリエイターはこのツールを使用して、有料または無料の教育コースを作成することができ、コースを購入した視聴者はビデオを広告無しで視聴できるようになる。このツールは最初にベータ版として米国と韓国で提供され、その後に対象国を拡大していく計画だという。

  • クリエイターは有料または無料の教育コンテンツを提供できる(引用:YouTube Official Blog)

    クリエイターは有料または無料の教育コンテンツを提供できる 引用:YouTube Official Blog

その他、視聴者が学んだことをテストできるように、[コミュニティ]タブに追加できる「クイズ」機能についてもテストしているという。クイズ機能は今後数ヶ月にわたってベータ版として展開され、2023年に正式リリースする予定だと伝えられている。

  • 学習の度合いをテストする「クイズ」機能が追加される(引用:YouTube Official Blog)

    学習の度合いをテストする「クイズ」機能が追加される 引用:YouTube Official Blog