アドビは9月6日、パソナグループが行うDX(デジタルトランスフォーメーション)推進人財育成プログラム「リスキリング・イニシアティブ」と連携し、Adobe Creative Cloudを活用した研修コンテンツの提供を9月から開始することを発表した。
アドビは「データを解釈し、課題を発見する能力」と「課題に対してアイディアを引き出し、形にする能力」を兼ね備えた「クリエイティブ デジタル リテラシー」を持つ人材を育成することに取り組んでおり、今回行われる研修ではメタバース、映像、アプリケーションなどで体験できるコンテンツを企画の立案からプロトタイプならびにコンテンツの作成までAdobe Creative Cloudの各種アプリケーション(Adobe Express、Adobe XD、Adobe Substance 3D、Adobe Aero、Adobe Premiere Rushなど)を使用して行う。
講師はAdobe Community Evangelistである境祐司氏が務め、受講者としてはパソナグループ各社から集まった応募社員の内44名が参加する予定。
同研修では、パソナグループが本社機能の一部移転を進める淡路島での暮らしや休暇、バーチャルを活用した新しい働き方、グローバルなキャリアなどをテーマにしており、また受講者自身が研修中に学ぶフレームワークを活用することでテーマごとの課題を発見、定義する。加えて、課題を解決するために各種アプリケーションを利用することで、表現に優れたプロトタイプを作成することが同研修のゴールになっているという。なお、プレゼンで承認された案件は実用化を検討し、社会へのリリースを目指す方針。
パソナグループは2024年5月までにグループ全体で約3,000人のDX人材を育成することを掲げており、同研修はその取り組みの1つ。パソナグループはメタバース事業にも取り組んでおり、アドビは同研修を通してメタバースを含むデジタルな環境でも活躍できる「クリエイティブ デジタル リテラシー」を持つ人材の育成支援を行っていきたい考え。