千葉県庁は9月2日、ワーク・ライフバランスの「働き方改革コンサルティング」の導入を決定したことを発表した。

今年7月から2023年2月にかけ千葉県庁の総務・健康福祉・県土整備部に対して、同コンサルティングは導入され、「情報共有の円滑化」、「長時間労働の要因の洗い出し」、「業務マニュアル作成による属人化の解消」に取り組む。これにより、職員一人ひとりが生産性と働きがいを向上させ、県民へのより高品質なサービス提供の土台作りを目指す方針だという。

取り組みのスケジュールとしては、7月から業務内容の異なる庁内の総務部、健康福祉部、県土整備部の合計16名を対象に導入し、「朝メールドットコム」と「カエル会議オンライン」の活用による働き方の可視化や、週回程度で実施するカエル会議による課題抽出と改善策の立案・実行が行われる予定。

  • モデル職場のキックオフの様子(7月15日実施)

「朝メールドットコム」は、 従業員が朝の出社時に1日の業務予定を立て、クラウド上で、上司・同僚に共有した後、終業時にそれを振り返ることで時間の使い方や業務の進捗を見える化するサービス。計画通りに業務を進めるためにすべきことを明確にできるほか、管理職は優先順位などのアドバイスや生産性向上のために必要な課題を把握しやすくなるという。

また「カエル会議オンライン」は、 働き方の見直しを推進する「カエル会議」の議題やタスク管理をオンラインで完結できるサービス。カエル会議の開催頻度は1~2週間に1回で、時間は30分から1時間を目安に、現場の社員が集まって目指す働き方を設定し、会議時間の見直しや残業削減、チームコミュニケーションの活性化など、 個人だけでは解決できない現状の課題に対する解決策の整理を行うという。

10月には「中間報告会」を実施し、モデル職場の課題の洗い出しと取り組み状況を報告し、2023年2月には「最終報告会」を実施し、取り組み計画に基づく具体的な成果や気づきを3つのモデル職場から報告する予定だという。