医師・研究者でなくとも、がんに対してできること

がん治療研究の支援などを通じ、「がんを治せる病気にする」ことを目指すdeleteC(デリートシー)は2022年9月3日から30日にかけて、SNSでの投稿や拡散が寄付に繋がる「#deleteC大作戦」を20企業・団体とともに実施すると発表した。

「#deleteC大作戦」は、プロジェクトに参加する企業や団体の対象商品からCancer(がん)の頭文字“C”を消した写真をSNSで投稿することで、1投稿につき100円、1リアクション(リツイート、いいね、シェア、動画再生)につき10円ががん治療研究に寄付されるという取り組みだ。

  • 前回までの「#deleteC大作戦」大作戦の投稿の一部

    前回までの「#deleteC大作戦」の投稿の一部(出典:deleteC)

取り組みを主催するdeleteCは特定非営利活動法人として2019年に設立された。自身もがんを患っていたデザイナーの中島ナオ氏が、「がんを治せる病気にしたい」との想いを、友人だった現代表理事の小国士朗氏に相談したのがきっかけだという。

小国氏は「相談されたが、医師でもなく、製薬会社の人間でもなく、研究者でもない、お金もない中で、こんな人類の夢のようなことをどうやってやろうかと考えた。中島氏が本気で言っているのは伝わったのでアイデアを探していた」という。

そんな中、MD Anderson Cancer Centerというがんの研究所で勤務している知人の名刺を目にし、ひらめいた。

「ナオちゃん、これだ! “C”を消そう!」

研究者・医師たちのがんをなくしたいという意思を表すかのように、名刺にはCancerの部分に赤い線が引かれていた。これを見た小国氏はCancerの頭文字“C”を消すというアクションを思いついたという。そしてこのアイデアを形にすべく、小国氏と中島氏は、活動を開始する。

小国氏「がんになった人に対して自分ができることはお見舞いくらいだと思っていた。でも、Cを消すということを思いついたときに、“自分にもできることが、みつかった”という感覚がした。それが現在まで活動を続けている原動力となっている」

こうして始まったのが「#deleteC大作戦」だ。

「#deleteC大作戦」は、対象商品のCを消した画像の投稿や、リアクション数に応じて、参加企業からdeleteCに寄付金が贈られ、deleteCが公募したがん治療研究に寄付されるという仕組みだ。

取り組みを開始した当初は、関係性のある企業に協力を依頼したり、Cがつく企業にアプローチをして参加企業を募っていた。近年では、自ら問い合わせをして参加する企業・団体も増え、2022年は20企業・団体が参加し、3回目の#deleteC大作戦が始まる。

SNSで参加できる「#deleteC大作戦」

9月3日から始まる「#deleteC大作戦」の参加方法はSNSでの投稿やリアクションとなっている。

「#deleteC大作戦」に参加する企業※1のブランドの商品やロゴに関連する“C”の部分を消した画像や動画を、「#deleteC大作戦」と「#参加企業名、あるいはブランド名」をつけて参加者がSNS(Twitter、Instagram)で投稿すると、1投稿あたり100円が寄付される。

  • #deleteC大作戦の投稿方法

    #deleteC大作戦の投稿での参加方法(出典:deleteC)

  • 対象商品とハッシュタグ

    対象商品とハッシュタグ(出典:deleteC)

また、参加企業の公式アカウントが発信する画像や動画をリツイート、シェア、いいね、再生といったリアクションをすると、1リアクションあたり10円が寄付される。

  • 「#deleteC大作戦」大作戦のリアクションでの参加方法

    「#deleteC大作戦」のリアクションでの参加方法(出典:deleteC)

2021年の「#deleteC大作戦」大作戦は、SNSで2万件の投稿、79万回以上のリアクションが行われたという。2022年は5万件の投稿を目指す。

3年連続の参加となるサントリーは「C.C.レモン」と「デカビタC」を対象としてSNS投稿で啓発を行う予定だ。サントリーの担当者は「年々この活動の熱量の高まりを感じている。サントリーの商品は、スーパーやコンビニなどに身近にあるため、商品を見るだけで、deleteCやがん治療研究について思い出してもらえるということが重要だと思っている。投稿で盛り上げたり、さまざまな人に協力いただき、この取り組みを大きく広めていきたい」とコメントを寄せた。

  • 過去の参加時に、サントリーはCを消した「C.C.レモン」と「デカビタC」の「deleteC ラベル」を数量限定で販売した

    過去の参加時に、サントリーはCを消した「C.C.レモン」と「デカビタC」の「deleteC ラベル」を数量限定で販売した(出典:deleteC)

同取り組みの寄付を行うがん治療研究は、2023年1月末に予定しているイベント「deleteC 2023 -HOPE-」において発表される予定だ。

deleteCは「#deleteC大作戦」のほか、Cを消したコラボ商品の販売や、Cは音階でドを意味するためドを使わないユニークな演奏会の実施、ゴールごとに寄付が行われるサッカーの試合、サントリーが設置している専用自動販売機などを通じて寄付する取り組みも行ってきた。普段の暮らしの中で誰もが参加できることを心掛けているそうだ。

小国氏は「100億円を集めることを目指すより、1億人が参加できる仕掛けを作り、ともに同じ目標に向かって進めていくアクションにしていきたい」という。

9月3日には「#deleteC大作戦」の開始にあわせ、16時からオンラインイベント「deleteC大作戦会議 2022」が行われる予定だ。

イベントでは、今年の目標発表のほか、17時からSNSでの一斉投稿も計画されている。

日本では、毎年100万人以上が新たにがんに罹患し、生涯2人に1人はがんにかかると言われている(「最新がん統計」国立研究開発法人国立がん研究センター)。決して他人事ではないのだ。

未来の自分や大切な人を助けることにつながるかもしれない、そんな「#deleteC大作戦」に気軽に参加してみてはいかがだろうか。

オンラインイベント「deleteC大作戦会議 2022」概要

【日時】2022年9月3日(土)16:00~17:00(17:00一斉投稿)
【参加方法】オンライン
【参加URL】https://www.delete-c.com/post(特設サイトにて順次公開)
【想定プログラム】
・deleteC代表理事挨拶(deleteC代表理事 小国士朗氏)
・deleteC大作戦 今年の目標発表
・deleteCを応援して下さる方々と想いを繋ぎ、一斉投稿など
【用意するもの】
イベント内で対象商品からCを消す投稿を実施。 特設サイトを参考。
※状況により配信時間が変更となる場合あり

【文中注釈】
※1:投稿対象商品・啓発内容
・サントリー食品インターナショナル:「C.C.レモン」「デカビタC」の「C」を消そう
・NTT Sports X:「浦安D-Rocks」の「C」を消そう
・NTTドコモ:「NTTドコモレッドハリケーンズ大阪」のCを消そう
・カルビー: カルビー全商品に付いている「Calbee」の「C」を消そう
・グラフィコ:「オキシクリーン」「スキンピース」「フットメジ」からCを探して消そう
・コクヨ:キャンパスノートのCampus の「C」を消そう
・サイボウズ:Cybozuの「C」を消そう
・JBCCホールディングス:JBCCホールディングスの「C」を消そう。スマートフォンで対象商品の写真を撮影すると、AIがCを認識し、自動的にCを消す[ブラウザアプリ](https://www.jbcchd.co.jp/deletec-app/)も開発
・セメダイン:セメダイン全商品に付いている「C」を消そう
・カーヴ・ド・リラックス:カーヴ・ド・リラックスのネットショップ購入商品の「C」を消そう
・SouGo:「華密恋」の商品からChamomile(カモミール)の「C」を消そう
・ブルームダイニングサービス:がブリチキン。のロゴから「C」を消そう
・京丹後青年会議所:京丹後で「C」を消してくれる企業やお店を探そう
・創志学園クラーク記念国際高等学校:学生向けワークショップを実施
・Y.S.C.C.:deleteCマッチを実施予定
・ヴァスト・キュルチュール:寄付で福を届けるプラットフォーム「FUKUWAKE」を実施予定
・新日本フィルハーモニー交響楽団:演奏会場での取り組みに関する周知
・大和リース株式会社:取り組み内容については後日発表