Microsoftは現地時間2022年8月31日、Microsoft Excel(以下、Excel)の新機能を公式ブログで報告した。Windows版Excelは、文字を区切る前のテキストを返す「TEXTBEFORE」や、文字を区切った後のテキストを返す「TEXTAFTER」区切り文字を使用して行または列にテキストを分割する「TEXTSPLIT」など14のテキストと配列を操作する関数をサポートしている。Office Insider参加者向けには、ソースからセルに画像を挿入する「IMAGE」関数、Power BIデータセットに直接接続するピボットテーブルの作成機能、加えられた変更を明確に表示する機能を加えた。

  • 図は配列を垂直にスタックする「VSTACK」と配列を水平方向にスタックする「HSTACK」のデモンストレーション(画像はすべて公式ブログより)

    図は配列を垂直にスタックする「VSTACK」と配列を水平方向にスタックする「HSTACK」のデモンストレーション(画像はすべて公式ブログより)

Excel for the web(以下、Web版Excel)は、前述した新関数やPower BIとの連携に加えて、Power Queryグループ操作の簡易化、セル内の文字列に対するリッチテキストの書式設定、セルやフォントの配色などから並べ替えを行うソート機能の拡張、テキストやWebのクエリー、SharePointのリストなど従来のデータ接続を踏まえたファイル編集や、従来の共有ブック機能を使用するファイル編集、グラフ要素を「Delete」「Backspace」キーで削除可能なるなど幅広い機能拡張を行った。

  • 「IMAGE」関数のデモンストレーション

    「IMAGE」関数のデモンストレーション

macOS版Excelも前述した新関数やIMAGE関数、変更内容を明示する機能をサポートした。ただし後者二つの機能はOffice Insider向けとなる。新関数はAndroid版やiOS版でも最新チャネルやベータチャネルのExcelで対応済みだ。