ヤマハ発動機は8月23日、同社の森林計測サービスの顧客向けに、森林の計測・解析結果を活用するためのクラウドサービス「ヤマハモーターフォレストマネジメントシステム」を提供すると発表した。

同社の森林計測サービスでは高解像度LiDARを搭載した産業用無人ヘリコプターを活用して、樹頂点から30~50メートルの上空より1秒間に75万回のレーザを照射することで森林の状況計測し、計測結果を点群データとして得ることができる。

今回提供するシステムでは、インターネット接続ができる環境であれば、大容量のデータをあつかうためのハイスペックなパソコンを用意せずとも、同サービスで得た点群データを直観的な操作で確認・活用できるという。例えば、森林全体の状況を俯瞰するほか、確認したい計測結果をプルダウンメニューで選択し、背景地図を重ねて表示することが可能だ。

施業場所・施業ルート・立木の様子などを確認したい際には、森林計測時に得られた点群データを用いて、森林内の任意場所の断面図を作成・表示することもできる。

  • 「ヤマハモーターフォレストマネジメントシステム」による林内断面図の作成・表示画面(一例)

    「ヤマハモーターフォレストマネジメントシステム」による林内断面図の作成・表示画面(一例)

また、複数の作業道案から効率的な作業道を選択したい際には、作業道として伐開される場所に存在する立木の本数・材積、作業道を使って集材可能な範囲に存在する立木の本数や材積を確認することが可能だ。

  • 「ヤマハモーターフォレストマネジメントシステム」による作業道作設の支援画面(一例)

    「ヤマハモーターフォレストマネジメントシステム」による作業道作設の支援画面(一例)