Microsoftはこのところ、累積更新プログラムの適用によってプリンタに関する不具合を引き起こす状態を続けている。2022年6月にWindows 10向けに提供された累積更新プログラム「KB5014666」においても、同様にプリンタに関して問題が発生していることが明らかになった。

Microsoftは「Printing to USB-connected printers might fail - Windows 10, version 21H2|Microsoft Docs」においてこの問題を確認したとし、説明を行った。発生が確認されている問題は次のとおり。

  • インストールされているプリンタデバイスが重複して表示される。名前はもとの名前に対して「Copy1」といったサフィックスがついたものになっている。
  • 特定の名前でプリンタを参照するアプリケーションで印刷が行えなくなる
  • どちらの問題が発生した場合も、プリンタの正常な使用は妨げられ、印刷できない場合がある
  • Printing to USB-connected printers might fail - Windows 10、version 21H2|Microsoft Docs

    Printing to USB-connected printers might fail - Windows 10, version 21H2|Microsoft Docs

Microsoftは、この問題が発生した場合の回避策として利用できる可能性のある対処方法として、次の操作方法を取り上げている。

  • 設定アプリケーションを開き、「Bluetoothとデバイス」に移動して「プリンタとスキャナ」を選択する
  • サフィックスに「Copy1」が付いているような既存のプリンタが重複してインストールされているように見える場合、このプリンタで印刷が機能するかを確認する(このプリンタは期待通りに機能するものとみられる)
  • 重複してインストールされたプリンタではなく、オジリナルのプリンタを使用する必要がある場合、重複してインストールされたプリンタを右クリックし「プリンタのプロパティ」を選択し、「ポート」タブの内容をチェックし、使用中のポートを確認する
  • オリジナルのプリンタで「プリンタのプロパティ」を選択し、表示される一覧から重複したプリンタが使用しているポートオプションを選択する。この設定でオリジナルのプリンタが動作するようであれば、重複するプリンタを取り外すことができる
  • 上記で問題が解決しなかった場合、プリンタドライバおよびプリンタファームウェアを最新のバージョンへアップデートする。それでも問題が解決しない場合、一旦プリンタをソフトウェア的にも物理的にもアンインストールしてから再インストールを行う

この問題の影響を受けるとされるWindowsは次のとおり。

  • Windows 10, version 21H2
  • Windows 10, version 21H1
  • Windows 10, version 20H2
  • Windows Server, version 20H2

Microsoftはこの問題が発生した場合には、フィードバックハブを使ってレポートを提出してほしいと呼びかけている。

Microsoftはこの問題を解決したとしておらず、現在調査中と位置づけている。問題の詳細が明らかになり次第、伝えるとしており、ほかの回避方法やアップデート方法などは今後提供される情報に注力する必要がある。