ワープスペースは7月21日、現在開発中の地球中軌道における衛星間光通信によるデータ中継サービスにおいて、安全で弾力性、費用対効果に優れたオペレーションを実現するため、アマゾンウェブサービス(AWS)のクラウドサービスを活用すると発表した。

ワープスペースは、顧客の地球観測衛星と地上システムを接続する光通信サービスを提供することを目指している。このために、地球観測衛星事業者向けのエンド・ツー・エンドの衛星間光通信によるデータ中継サービス「WarpHub InterSat」を開発しており、光通信機器を搭載した3基の中継衛星を中軌道(MEO)に打ち上げ、低軌道(LEO)全体をカバーする計画。

地球観測衛星事業者は同サービスにより、エンド・ツー・エンドの1ギガバイトの高データスループットで24時間365日、ほぼリアルタイムで地球観測データを地上に伝送することが可能となる。

「WarpHub InterSat」の運用に不可欠なワークロード開発のサポートのために、「Amazon Elastic Kubernetes Service(Amazon EKS)」「Amazon Aurora」が活用される。

ワークロードにはミッションコントロール、軌道調整のほか、顧客の地球観測衛星からリモートセンシングデータを低遅延、低コストで地上システムに送信することなどが含まれるという。

  • 2022年5月に公開された、WarpHub InterSatを構成する初号機衛星「霊峰(LEIHO)」