NEC、ORIGINAL、日本地域国際化推進機構は7月15日、スマートシティ伊勢推進協議会と連携し、観光を通じた伊勢市の活性化に向けて、伊勢市とまちの活性化に向けた観光DX実証事業を開始すると発表した。同実証事業は、夜間・早朝の新たな時間市場の創出、観光資源の多様化などによる来訪者の周遊促進や滞在時間の延伸、満足度向上を目指したもので、2022年7月22日から2022年10月31日まで実施する。

同実証事業では、LINE公式アカウント「Desika:伊勢でしか」を通じてサービスを提供する。同サービスは、NECのイベントDXサービス「FORESTIS(フォレスティス)」を活用し、NECとORIGINALが共同で企画開発を行う。ORIGINALはシティガイド「タイムアウト東京」を運営する企業だ。

  • 「Desika:伊勢でしか」(イメージ)

    「Desika:伊勢でしか」(イメージ)

「Desika:伊勢でしか」には、タイムアウト東京編集部が独自の目線で取材・編集したガイドコンテンツ『伊勢市駅周辺でしかできないこと』を収録する。また、来訪者の目的地が決まっていない場合でも、チャットボットとのやりとりを通じて状況に応じたおすすめの店舗や観光スポットを紹介する。さらに、伊勢市駅周辺の店舗・施設などで使える特典を提供するなど、伊勢市来訪者の滞在体験の向上を支援する。

  • 飲食店での特典利用の様子(イメージ)

    飲食店での特典利用の様子(イメージ)

なお、同実証事業は新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた、伊勢市における、旅行者のための受入環境・基盤整備や地域観光資源の発掘・魅力向上を目指す観光事業施策の一環として、地元の事業者や観光協会などと協力のうえ実施される。

実証事業終了後には、NEC、ORIGINAL、日本地域国際化推進機構が参加するスマートシティ伊勢推進協議会において事業効果の検証と報告を行う。実証事業で取得した利用者の属性、特典取得などの情報は匿名化したうえで分析し、課題解決や新たなコンテンツ制作など、伊勢市の観光施策に活用していく。