Microsoftは7月12日、Windows 10向けにセキュリティ更新プログラム「KB5015807」および「KB5015811」をリリースした。

これらの更新プログラムは、同日にリリースされたWindows 11向けのセキュリティ更新プログラム「KB5015814」のWindows 10版という位置付けにあたり、PowerShellにおけるセキュリティの問題が修正されているほか、リリース済みであった「KB5014666」および「KB5014669」における機能強化が含まれているという。

  • 2022 年 7 月 12 日 - KB5015807 (OS ビルド 19042.1826、19043.1826、19044.1826)

    2022 年 7 月 12 日 - KB5015807 (OS ビルド 19042.1826、19043.1826、19044.1826)

リリースノートによれば、従来のPowerShellでは、PowerShellログを有効にしている場合にトランスクリプトログに暗号が解除されたパスワードが含まれる可能性があったという。「KB5015807」および「KB5015811」ではこの問題が修正され、安全にPowerShellログを利用できるようになった。

「KB5015807」はWindows 10バージョン20H2、21H1、および21H2用であり、「KB5015811」はWindows10バージョン1809用としてリリースされている。「KB5015807」には2022年6月28日にプレビューリリースされた「KB5014666」の、「KB5015811」には2022年6月23日KB5014669にプレビューリリースされた「KB5014669」の一部であった機能強化が含まれる。以前のリリースにおける修正内容については、それぞれ次のリリースノートで確認できる。

「KB5015807」と「KB5015811」は必須のセキュリティ更新プログラムにあたるため、Windows Updateによって自動でダウンロードおよびインストールが実施される。もし、以前のプレビュー更新プログラムを適用済みの場合は、新たに追加された更新内容のみが適用されるとのことだ。