TISインテックグループのTISは7月14日、製造業向けクラウドサービス「予測型経営DXサービス」に、予測を業務に活かす「予予分析業務テンプレート」を追加することを発表した。

予測型経営DXサービスは景気動向や市場動向など企業の業績に影響を与え得る社外データなどを収集し、社内の情報と掛け合わせてAI(Artificial Intelligence:人工知能)予測エンジンで将来の予測分析を行うサービス。社内外の状況を表す指標の変化を把握して、将来予測に基づいた意思決定を支援するという。

  • 予測型経営DXサービスの概要図

    予測型経営DXサービスの概要図

同社が今回追加した予予分析業務テンプレートは、従来型の予実分析だけではなく、計画と予測の差異分析を行う予予分析に対応するための「標準的な業務プロセス」と、データモデルや分析レポートなどの「事前定義済みコンテンツ」を一気通貫の業務テンプレートとして提供するものだ。

これにより、実績値を把握する前の段階で対象製品やその製品に影響を与える指標の変化を把握して分析できるようになるため、目標達成に向けてより具体的なアクションが取れるようになるという。価格見積もりは要問い合わせ。

  • 予予分析業務テンプレート概要図

    予予分析業務テンプレート概要図

  • 当月の変動要因のギャップとその影響による将来の予測値をアウトプットする例

    当月の変動要因のギャップとその影響による将来の予測値をアウトプットする例

将来の予測が困難で既存の価値観やビジネスモデルなどが通用しなくなる、いわゆる「VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性の各頭文字を取ったもの)」の時代においては、AIなどを活用して客観性のある迅速な意思決定が求められる。

こうした状況において、TISは将来を見通した意思決定を迅速に行い、変化に対して事前に策を打つための詳細な分析を可能にする業務テンプレートの提供を目指したとのことだ。