パナソニックホールディングス(HD)は7月13日、2024年までの環境行動計画「GREEN IMPACT PLAN 2024(GIP2024)」を策定したことを発表した。

同社はグループ全体で2030年までに自社の事業に伴うCO2排出量を実質ゼロに、また2050年に向けて、現時点の全世界の排出総量約330億トンの「約1%」にあたる3億トン以上の削減を目指し、事業活動に取り組んでいる。

今回、2050年の環境目標の達成に至るマイルストーンとして、自社バリューチェーンにおけるCO2排出の削減量や社会のCO2排出の削減貢献量について、2024年までに実現する具体的な行動計画と2030年の目標を定めた。

  • 環境行動計画「GREEN IMPACT PLAN 2024」概要と2024年度目標

    環境行動計画「GREEN IMPACT PLAN 2024」概要と2024年度目標

具体的には、自社バリューチェーンにおいて、スコープ1、2、3の領域においてCO2を1634万トン削減し、CO2を排出しない工場を2024年度末までに37工場まで増やす。また、既存事業による社会への排出削減としては3830万トンを目指す。つまり2024年度は、年間で5464万トンのCO2排出を削減することを目指す。

そのほか、工場廃棄物リサイクル率を99%以上に引き上げ、2022~24年度の累計で再生樹脂を9万トン以上使用する見込み。サーキュラーエコノミー型の事業モデルや製品も13事業にまで拡大する予定だ。

パナソニックHDは、喫緊の課題である気候変動問題の解決に向けて、一つひとつの取り組みの積み重ねを加速していく考えだ。