LegalForceは7月13日、一般民事を取り扱う法律事務所向けに、契約審査プラットフォーム「LegalForce」テンプレート「LegalForceひな型」を提供開始すると発表した。これにより、一般民事を取り扱う法律事務所における「LegalForce」の利用範囲の拡大と、書面作成業務の負担軽減および品質向上などが期待できるとしている。
「LegalForce」は、契約類型別のチェックリストと契約書の照合を自然言語処理などの技術により自動的に行い、条文の抜け漏れやリスクとなる可能性がある条文を検出して契約リスクの低減を支援する。
同プラットフォームは自動レビュー機能に加えて、ナレッジ共有機能や案件管理機能、新旧対照表作成機能、契約書対応件数集計機能などを提供し、契約業務の品質向上と効率化に寄与する。
同社の弁護士が作成した600点超の汎用的な契約書ひな形集である「LegalForceひな形」は主に企業法務向けの書式が中心だったが、今回「法律事務所書式」を追加したことで、法律事務所におけるサービス利用機会の拡大が見込めるという。
日常生活の中で生じる一般民事を取り扱う法律事務所においては、一般的な契約書以外にも離婚協議書や遺産分割協議書、示談書などのほか、内容証明郵便や遺言書などを作成する場面も多い。
これらの書面は事案ごとに内容は異なるものの基本となる書面には大きな差がないため、法律事務所書式を追加した「LegalForceひな形」を活用することで書面作成業務の負担軽減と品質向上が期待できるとのことだ。
LegalForceひな形はWordファイル(.docx)としてダウンロードが可能だ。これまでは書籍の書式例などを参考に作成していた書面についても、同プラットフォーム上で法律事務所向けの書式を元にして作成できるようになるという。
今回追加するひな形類型は以下の通り。
・離婚協議書
・和解契約書
・遺産分割協議書
・示談書
・遺言書(自筆証書遺言)
・内容証明通知書(未払代金請求)
・期日請書
・期日変更申立書
・弁護士委任契約書