島津製作所は7月5日、病院の放射線科専用の受け付けシステム「MERSYS-IV(メルシスフォー) ラジエーションパッケージ」を国内で発売開始したと発表した。

同社は、MERSYS-IVシリーズとして、医療機関向けの受け付けシステムを販売している。今回はラジエーションパッケージという名の通り、放射線科の受け付けに特化したもの。

診察券を挿入するか患者のリストバンドのバーコードを読み取ることで放射線科で受ける検査への受け付けが可能だ。

また、検査予約や画像撮影装置の連携などで、すでに放射線科で広く使用されている「放射線科情報システム(RIS:Radiology Information Systems)」と連携できるのが大きな特徴だという。連携により、患者IDとRIS上の検査情報を自動照合することなどが可能となる。

オプションの表示システムを導入すると、順番待ちとおおよその待ち時間をモニターに表示することができる。

島津製作所は、X線装置などを開発しており、放射線科に営業に行く中で、受け付け待ち時間の長さといった課題を目にし、製品の開発に至ったのことだ。同製品を用いることで、受け付け待ち時間の長さによるトラブルやスタッフへの問い合わせによる業務の停滞といった課題を解決可能だとしている。

  • MERSYS-IVラジエーションパッケージ

    MERSYS-IVラジエーションパッケージ。上のモニターに表示されているのはオプションの表示システムイメージ(提供:島津製作所)

同製品の販売価格は754万円(税別)で、目標販売台数は1年間で20台としている。