DoorDashは6月1日(日本時間)、Wolt Enterprises Oy (Wolt)の全株取得により買収手続きが完了したことを発表した。これにより、DoorDashは日本を含む世界27カ国でサービスを展開することとなる。

DoorDashはサンフランシスコに本社を置くフードデリバリーサービス企業。2013年の創業以来、「コンビニエンス・エコノミー」時代における利便性の高い地域ビジネスを展開しており、日本市場では2021年よりサービスを開始した。

一方のWoltはフィンランドを拠点に2014年に設立したフードデリバリーサービス企業で、日本には2020年に進出している。地域の物流サービスからリテールに関するソフトウェア、金融ソリューションなどの開発にも携わるほか、配達専用スーパー「Wolt Market」も手掛ける。

日本においては、Wolt名義にブランドおよびサービスを集約して継続するようだ。野地春菜氏がゼネラルマネージャーに就任する。

Woltはフィンランドに本社を構え、WoltのCEOを務めるミキ・クーシ氏はDoorDashのアメリカ以外の全てのマーケットの事業を監督するという。DoorDashはプロダクトの開発と投資の効率化によりグローバル規模で成長を加速させるとしており、Woltは既存のマーケット全域においてこれまでのオペレーションを継続する予定だ。