コンカーは5月27日、同社が実施しているハイブリッドワークについて、自社の全社員を対象としたアンケート結果を発表した。これによると、オフィスへの出社を選ぶ理由は「コミュニケーション」、在宅勤務を選ぶ理由は「通勤時間の削減」がそれぞれ最多だった。今回のアンケートは4月26日から5月9日にかけてインターネットにより実施しており、サンプル数は162人。

  • オフィス出社/在宅勤務を選択する最大の理由 資料:コンカー

同社は2020年2月からリモートワークを開始し、現在はオフィス出社と在宅勤務どちらかを社員が自由に選択できる「ハイブリッドワーク」を導入している。今後新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が収束したとしても、社員のオフィス出社・在宅勤務の選択の自由を認める方針という。加えて、一定の条件を満たせば長期のワーケーションおよび移住も認める「Work from Anywhere」(WFA)制度を2020年12月に導入した。

オフィス出社と在宅勤務のそれぞれについて、選択する最も大きい理由を聞いたところ、オフィス出社を選ぶ理由は「上司、部下、同僚とのコミュニケーションのため」が50%と最多であり、「オフィスでしかできない業務のため」(20%)が続く。在宅勤務では「通勤時間の節約のため」が59%と最も多く、「集中できるから」が16%で続いた。

  • ハイブリッドワークに関する意識 資料:コンカー

ハイブリッドワークに関する評価を尋ねると、「とても良いと思う」が90%、「良いと思う」が10%と、すべての回答者が肯定的にとらえている。ハイブリッドワークになったことによるワークライフバランスの変化については、59%の社員が仕事とプライベートのバランスがより良くなったと回答しており、ハイブリットワークがワークライフバランスにも良い影響を与えていると同社は見ている。

  • モチベーション、生産性、スキルの変化 資料:コンカー

在宅勤務がメインだった2021年と比較して、モチベーション、生産性、スキルそれぞれについての変化について聞いたところ、モチベーションが上がったという社員が43%と、2021年と比べて16ポイント増えた。

また、生産性では69%(前年比6ポイント増)、スキルでは70%(同23ポイント増)と、ハイブリッドワークの環境下で自身に合う新たな働き方を確立し、自身のスキルと生産性を向上させた社員が多いと同社は見ている。

  • ハイブリッドワーク導入後の心身の変化 資料:コンカー

ハイブリッドワーク導入後の心身の健康について尋ねると、体調については「良くなった」が31%、「変わらない」が64%、「悪くなった」が6%だった。精神面でのストレスの変化は「減った」が28%、「変わらない」が65%、「増えた」が7%だった。業務上で孤独を感じるかについては、「以前と変わらない」が84%を占める。

関連するフリーコメントでは、ハイブリッドワークを上手に活用して出社を気分転換に利用している人や、WFA制度と組み合わせながら心身の健康を維持している人が見受けられたとのことだ。