デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は5月27日、広告プラットフォーム事業者が提供するデータクリーンルームを活用して、広告効果やユーザー分析を行えるデータ分析基盤「WISE Hub」の提供を発表した。

同サービスは、DCRで集計したデータをダッシュボード化して提供する。広告・マーケティング担当者は、ダッシュボードのデータを活用することで、クッキーレス対応やユーザープライバシーに配慮した広告プランニングのほか、ユーザー分析や効果分析など広告施策の改善が行える。

同サービスでは、現在、「YouTubeを含めたGoogle」「LINE広告およびLINE公式アカウント」「代表的なグローバルECプラットフォーム」の3タイプのプラットフォーマーに対応している。

  • 「WISE Hub for Google」のダッシュボード。広告効果の見やすさを重視し、数値から感覚的に結果が示唆しやすいデザインを採用している

ダッシュボードから得られる数値データは、各プラットフォームの指標や変数を分析の切り口としているため、次回のプランニングやエグゼキューションにも活用できる。

データクリーンルームは、個人を特定しないよう匿名化・統計化されたデータを共有する環境を指す。デジタルマーケティング施策において、3rdパーティクッキーの代替技術やその活用方法の開発が企業で課題となる中で、個人のプライバシーに配慮して生活者データを活用できる基盤として注目されている。