豊田通商システムズとファイルフォースは5月24日、2022年1月に発表した業務提携契約に基づき、豊田通商システムズが国内で運用、展開する新しいクラウドストレージサービスを共同で開発し、「Fileforce on TTS Cloud」というサービス名称で展開することになったことを発表した。

  • 「Fileforce on TTS Cloud」のイメージ

同サービスは、クラウドストレージ導入による業務効率性の向上をはじめとするさまざまなメリットに加え、豊田通商システムズが提供するサービスとしての信頼性とファイルフォースの技術が支えるデータセキュリティ、データガバナンスとコンプライアンス遵守のための機能に代表される「安心」をコンセプトとした、両社ならではの付加価値を持つサービスだという。

特徴としては、豊田通商システムズが管理するIaaS上で運用され、ファイルデータの保管先は日本国内に限定されることが挙げられる。これにより、企業のファイルデータ管理にとって懸念となる、保管先のカントリーリスクや一般的なSaaSのクラウドストレージの利用時にブラックボックスとなりがちなファイルのデータレジデンシ―の問題を解決し、海外を含めた開発・運用の外部委託先についての不安を払拭するという。

また、詳細で高度なアクセス権限コントロールや監査証跡など、データガバナンスやコンプライアンス遵守を支える機能により、企業の情報資産を安全に管理することができる。

そのほか、Windowsにマウントして利用できるDrive機能や柔軟なディレクトリ構成など、既存のファイルサーバ・NASの運用をそのままクラウドへ移行できる点も大きな特徴とメリットになっているという。