パイプドビッツは5月18日、亜細亜学園が亜細亜大学大学院の出願から入学検定料の支払いまでを処理する出願システムを活用し、年度ごとに発生するシステム改修作業を内製化したことを発表した。同システムはパイプドビッツが提供するローコード開発プラットフォーム「スパイラル」で開発され、同学園は約50%の年間運用コストの削減に成功したという。

  • 出願から入学検定料の支払いまでをシステムで効率化

    出願から入学検定料の支払いまでをシステムで効率化

年間100名ほどが出願する同大学院では、その出願システムに大手入試用に開発されたプラットフォームを利用していたが、出願数に対して年度ごとに発生する軽微なシステムの改修費用が見合わず、運用コストに課題を感じていたという。そこで出願から入学検定料の支払いまでの処理に必要な機能だけをシンプルにまとめたシステムを構築。

これまでは出願システムの利用料と年次の改修費用としてかかっていた年間200万円が、2022年度は利用料と初期費用を合わせて約100万円まで抑えられた。来年度以降は初期費用が発生ぜず、また内製化により年次の改修費用も発生しないため、システムの利用料のみで運用できる見込みだ。

さらに従前のシステムでは、Javascriptなどを多用した複雑な仕様だったため、担当者自身で修正するのが難しく、年次のシステム修正を外注していた。しかし、同システムにより、管理画面でのボタン操作や入力作業で修正ができるようになったため、同大学院の担当者一人で修正できる箇所が増えて改修費用が削減されるとのことだ。