旭化成は5月12日、同社グループ共通のデータマネジメント基盤として開発してきた「DEEP」の本格稼働を4月より開始したことを発表した。

  • データマネジメント基盤「DEEP」の構成イメージ(同社資料より)

    データマネジメント基盤「DEEP」の構成イメージ(同社資料より)

「DEEP」は、同社グループのデータ資産を横断的に有効活用するため開発されたもので、BI(Business Intelligence)ツールの開発に定評があるジールの支援を受け、クラウドサービスMicrosoft Azureの環境上で複数のサービスを活用し構築されている。同社グループ内のデータを探索するデータカタログ機能とシステムで連携させるデータハブの機能を有しており、データ連携と加工により、経営や事業の高度化を目指すものだ。システムは既に試験運用の段階で、自動車関連事業における横断的な顧客販売データの集約と分析、合成ゴム・エラストマー製品のカーボンフットプリント(CFP)可視化などの事例で運用実績を残している。同社は、4月発表の「中期経営計画 2024 ~Be a Trailblazer~」において、蓄積してきたデータなどの無形資産の最大活用を重要なテーマとして掲げており、「DEEP」はそれらを支える基盤としての役割を担う。

  • データマネジメント基盤「DEEP」のシステム構成(同社資料より)

    データマネジメント基盤「DEEP」のシステム構成(同社資料より)