アイティフォーは5月9日、飯塚市、九州工業大学、chaintopeと共同で、産学官連携による「九州工業大学の履修証明書電子発行に関する共同実証実験」を5月より本格開始することを発表した。
この実証実験は、公的機関である大学の証明書をデジタルで発行し、行政が運用までを想定してデジタルで受け取る「デジタルtoデジタル」プラットフォームを活用した社会実験となる。
九州工業大学が開講する情報教育支援士養成講座の履修証明書を電子発行し、講座修了生が専用スマホアプリで電子証書を受領、飯塚市へ電子的に提出を行い、証明書の真正性を検証確認の後、修了生が実務活用するといった一連の運用を実施する。これにより、ブロックチェーン技術を活用したトラストサービス「電子交付システム」の有効性を検証し、証明書発行業務の効率化、利便性の向上によるコスト・業務負荷の削減効果を実証する。
さらに、「電子交付システム」によって認証された情報教育支援士が実際に活動する場を公的に設けることで、地域のICT教育・リテラシーの向上や、人材の域内循環に対する相乗効果についても実証するという。
実証実験の実施場所は九州工業大学および飯塚市、検証対象は履修証明書発行元が九州工業大学、専用アプリ利用者が九州工業大学情報工学部の情報教育支援士養成講座受講修了生、履修証明書受領者が飯塚市。
各者の役割は、飯塚市が電子履修証明書の確認業務および講座受講修了生を対象とした講師等の認定業務。九州工業大学が被験者(講座受講修了生)の提供および電子履修証明書発行業務。アイティフォーがトラストサービス全体のシステムインテグレートおよび「デジタルtoデジタル」プラットフォームの構築・運用。chaintopeは証明書の真正性を担保するブロックチェーン基盤「Tapyrus」とアプリケーション開発技術を提供する。