米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は5月4日(米国時間)、「Mozilla Releases Security Updates for Firefox and Firefox ESR|CISA」において、Mozilla Firefoxに複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
- Security Vulnerabilities fixed in Firefox 100 — Mozilla
- Security Vulnerabilities fixed in Firefox ESR 91.9 — Mozilla
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Mozilla Firefox version Firefox 100よりも前のバージョン
- Mozilla Firefox version Firefox ESR 91.9よりも前のバージョン
脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Mozilla Firefox version Firefox 100
- Mozilla Firefox version Firefox ESR 91.9
修正対象となった脆弱性で特に深刻度が高いものは次のとおり。
【Mozilla Firefox】
- CVE-2022-29914: ポップアップを使ったフルスクリーン通知回避の脆弱性 (深刻度 重要)
- CVE-2022-29909: ネストしたブラウジングコンテキストにおけるパーミッションプロンプト回避の脆弱性 (深刻度 重要)
- CVE-2022-29916: CSS変数におけるブラウザ履歴のリーク脆弱性 (深刻度 重要)
- CVE-2022-29911: iframeサンドボックス回避の脆弱性 (深刻度 重要)
- CVE-2022-29917: メモリ安全性の脆弱性 (深刻度 重要)
- CVE-2022-29918: メモリ安全性の脆弱性 (深刻度 重要)
【Mozilla Firefox ESR】
- CVE-2022-29914: ポップアップを使ったフルスクリーン通知回避の脆弱性 (深刻度 重要)
- CVE-2022-29909: ネストしたブラウジングコンテキストにおけるパーミッションプロンプト回避の脆弱性 (深刻度 重要)
- CVE-2022-29916: CSS変数におけるブラウザ履歴のリーク脆弱性 (深刻度 重要)
- CVE-2022-29911: iframeサンドボックス回避の脆弱性 (深刻度 重要)
- CVE-2022-29917: メモリ安全性の脆弱性 (深刻度 重要)
今回は、深刻度が重要である脆弱性が複数存在しており注意が必要。CISAは上記のセキュリティ情報をチェックするとともに、必要に応じてアップデートを適用することを推奨している。
Firefoxはメニューから「Firefox について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってFirefoxを再起動すること でバージョンアップが適用される。