そごう・西武は4月22日、西武池袋本店、そごう大宮店の対象フロアにてAIカメラを活用した顧客分析の実証実験を開始することを発表した。

今まで西武池袋本店では、店舗全体の入店客数と商品を購入した顧客の情報のみ取得しており、フロアに来場しているその他の顧客の情報は取得できていないことが課題となっていた。こうした課題を受け、今回AIカメラが導入されることになった。

AIカメラを導入・活用することで、今まで明らかになっていなかった、フロアに来場した顧客の数の把握と性別や年代を推定できるようになるという。

AIカメラの開始日は、西武池袋本店が4月18日から、そごう大宮店が6月1日からを予定されており、実証実験対象フロアは西武池袋本店の地下1階および2階、またそごう大宮店の地下1階および2階。

  • 顧客属性分析カメラ配置図

AIカメラは、西武池袋本店に29台、そごう大宮店に13台設置され、取得したデータの分析でより精度の高い「テナントのリーシング(商業用不動産の賃貸を支援する業務)」「売場施策」を実施するという。

今回の実証実験は、IdeinのエッジAIプラットフォーム「Actcast」によって取得した情報をAIカメラ内での処理が可能となった。そのため、解析結果はテキストデータのみとなるため、顧客のプライバシーにも配慮したデータ収集で個人を特定せずに情報を活用できるとのことだ。