NECは4月25日、東北大学サイバーサイエンスセンターからベクトル型スーパーコンピュータによる大規模クラウドサービスを受注したと発表した。
同サービスは、カードタイプのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA/Vector Engine」を活用した「SX-Aurora TSUBASAクラウドサービス」。同サービスは2017年より販売が開始されたが、利用は、今回の東北大学が初とのこと。
同サービスの提供は、NEC神奈川データセンター内に設置した理論演算性能2.3PFLOPSの「SX-Aurora TSUBASA」を、国立情報学研究所の学術情報ネットワークSINET6を経由して行われる。
東北大学は、全国の研究者や企業に対して供しているスーパーコンピュータ「AOBA」(東北大学サイバーサイエンスセンターに導入されたNECのSX-Aurora TSUBASAを中核とするベクトル型スーパーコンピュータ)のサービスと同サービスを組み合わせて今年10月から新たに運用を開始する予定
さらに、NECは疑似量子アニーリングの大規模利用環境も提供することにより、量子・古典ハイブリッドでの先進的な計算サービス環境を実現するとしている。