ソニーグループと東京工業大学は4月22日、共同研究講座「未来デバイス・システム共同研究講座」を2022年4月1日より東京工業大学内に設置したことを発表した。デバイス・システム領域において次世代を担う人材の育成・強化を目指す。

共同研究講座は、東京工業大学内に設置する共同研究のための研究組織と位置付ける。安定した研究基盤を構築し、新たな研究展開につなげることを目的とする。

同講座では、「超低消費電力を実現するデバイスの要素技術の構築」と「超低消費電力エッジAI技術を中心とした、センシングIoTプラットフォームの有効性及び実用性向上」に関する共同研究を行う。同時に、大学院学生を対象とした最先端の専門科目「ナノデバイス材料解析・プラズマ加工特論」と「AIと通信ネットワークシステム特論」を工学院電気電子コースに開講する。2022年4月1日から2025年3月31日まで設置する予定。

ソニーグループ コーポレートテクノロジー戦略部門長の住山アラン氏は「従来の産学連携の枠を超えて、企業と大学がそれぞれ主体的に研究と人材育成に関わることで、企業は大学における教育や人材育成のあり方を学び、大学は企業における研究開発やそこから生まれるイノベーションへの理解を深める機会を提供する」とコメントしている。