講談社、集英社と小学館の3社は共通で使用する総合誌面制作プラットフォーム「MDAM(エムダム)」を基盤にする新サービスを目指し、3月8日に戦略的業務提携を締結した。3社から戦略委員会を設置し、新サービスの開発を目指す。

MDAMのロゴ(同社資料より)

MDAMのロゴ(同社資料より)

集英社が中心となり開発が進められてきたプラットフォームは、特集や記事ごとの進行管理・編集が行えるもので、編集者、デザイナー、ライターなどがアクセスして入稿・校正フローに携わる。誌面を構成する画像やテキストなどをアセット(資産)として一元管理できる機能やCMSとの連携機能なども備えており、大日本印刷(DNP)が導入促進・運用支援パートナーとなり、4月現在で講談社、光文社、集英社、主婦と生活社、小学館、世界文化社グループ(五十音順)が採用している。雑誌コンテンツは、電子版をはじめ外部配信など多角的な展開が図られてきたが、長年の課題であった"コンテンツの価値を生かした新しいサービスの創出"が業務提携の背景にあることを3社は述べている。今後は、出版社自身が開発・運営する強みを持つMDAMを基盤に、新サービスの企画や設計を行うとともに、多様な企業との協業・共創を目指す構えだ。