Study-AIは4月14日、人工知能の学問領域を図説した「AIに関連する学問分野の順序集合」を発表した。
AI(Artificial Intelligence:人工知能)は一般的に、コンピュータの計算により人の知性を再現する技術として注目されているが、明確な定義や学問領域が定義されているわけではない。コンピュータ科学だけでなく、医学や心理学、哲学などもその研究対象となり得る。
そこで同社は、AIに関する特に中心的な学問分野の順序集合として、哲学、数学、工学、社会実装の各領域の包含関係を示した図を発表したという。哲学は自然や生命現象といった概念の知識表現であり、最も大きい概要となる。数学は概念的な哲学表現を数学など言語へ変換する学問としており、工学は数理表現をプログラミング言語へ変換する学問領域だ。より具体的な学問として、ビジネスや実生活など現実社会へ実装する「社会実装」のレイヤーを示した。なお、同社は「分け方はこの一通りではない」としている。
また同日、ディープラーニングの理論と実装するための知識や能力を認定する「E資格」の合格者を対象に実施したアンケート調査の結果も公表した。AIに関する4つの学問分野の中で最も興味のある分野は、社会実装(44.68%)であることが明らかになったという。同社はこの調査結果に対し「身近で結果が出やすい領域だから予想通り」としている。