BluE Nexusは4月13日、アイシンとデンソーと共同で開発した第1世代「eAxle」がトヨタ自動車の電気自動車(BEV)「bZ4X」に搭載されたことを明らかにした。
eAxleは、モーター、インバーター、トランスアクスルをすべて一体化した電動駆動モジュールで、今回、フロント向けに150kW品ならびに80kW品、リア向けに80kW品がそれぞれ開発された。
3製品ともに、小型化技術として、インバータをビルトイン構造にし、トランスアクスルに内蔵することで、取り付け部品を廃止したほか、アウトプットシャフトの採用により、モーターとデフの軸間を短縮したことで、eAxleの小型化を実現したという。
また、フロントでは前後方向の長さ、リアでは高さを低減しており、車内空間や荷室空間の拡大も可能としたとしている。
さらに、BEV向けに磁気回路の最適設計とコイルエンド短縮接合技術を採用したモーター、電動車向け低粘度オイルを採用したトランスアクスル、新開発のRC-IGBT(Reverse Conducting IGBT)を採用したインバータなどを活用することで、従来品比で約10%の損失低減を実現(NECDモード)。BEVの走行距離の向上を可能にしたという。
このほか、デジタルシミュレーションなど、これまでに培ってきた技術から導き出したeAxle内の最適な冷却、熱マネジメント技術なども採用することで、高い電費を実現したとしている。
なお、3社ではデンソー、アイシンの知見に加え、BluEの各コンポーネントの最適化やモジュール化に関する知見、車両への適合力を生かすことで、BluEとして第1世代となるeAxleの開発にこぎつけたとしており、今後、第2世代、第3世代と技術開発を継続して進めていく予定としている。