シオノギファーマ、千代田化工建設、大成建設、藤本化学製品、竹中工務店、横河電機および長瀬産業が出資する合弁会社「Pharmira」は、医薬品原薬・中間体の“連続生産技術”の開発ならびに同技術を用いた開発製造受託事業を開始したことを4月1日に発表した。
同社の出資比率は、シオノギファーマ:50.1%、千代田化工建設:17.0%、大成建設:15.9%、藤本化学製品:10.0%、竹中工務店:5.3%、横河電機:1.1%、長瀬産業:0.7%としている。
近年、医薬品原薬・中間体を取り巻く環境は大きく変化しており、とりわけ感染症の脅威に対して、医薬品開発のさらなる加速化、医薬品原薬の安定供給網の確保は喫緊の課題だ。 このような環境変化に対して革新的な新技術として“連続生産技術”を導入することにより、医薬品開発段階における製法開発期間の短縮、商用生産における省人化、省スペース化による効率化、高品質な医薬品の高度な品質保証が期待されるという。
Pharmiraはクライアントの多様なニーズに応えるため、経験豊富なバッチ製造技術と革新的な連続生産技術の双方を用い、医薬品原薬の製法開発、治験原薬製造から商用生産に至るフルレンジ・ワンストップの医薬品原薬・中間体製造を提供するとしている。
連続生産の導入にあたっては、連続生産への変更メリットが大きいと期待される反応工程や晶析工程を中心に適用し、開発段階から連続生産を適用することで、高品質・プロセス安全性を担保しつつ、医薬品開発を加速させるという。