TISは3月28日、組織の生産性向上をサポートするパーソナライズプログラム「サスティナケア」の提供を発表した。同プログラムは、TISと産業医科大学による、企業価値向上のための戦略的な健康投資を可能とするデータ利活用の共同研究成果が実装されたもので、企業の健康課題抽出から計画・介入・分析・評価・改善提案までをサポートする。
同プログラムでは、健康診断や勤務時間などのデータを解析して、企業ごとに異なる業務特性や健康課題を抽出し、社員に配布する「パーソナライズセルフケアアプリ」にて、社員個々人の働き方やその日の体調に合わせたセルフケアプログラムを提供する。
アプリでは、データに基づくアセスメント(調査・評価)データをもとにプレゼンティーズム(出勤しているにも関わらず心身の健康上の問題によりパフォーマンスが上がらない状態)を数値化し、生産性損失を金銭的価値に置き換えるほか、セルフケアプログラムの提供といった介入成果を組織のパフォーマンスとして見える化することもできる。
「パーソナライズセルフケアアプリ」で提供する機能は以下となる。
- 社員個々人の身体活動量、その日の働き方や体調にあわせたリコメンド
- 疲労・感情・睡眠などのアセスメント で、個々人の変化を可視化 ・フォロー
- 介入成果(生産性の改善・パフォーマンスの向上)の評価、課題の抽出
- 自律神経測定によりストレスを定量的に可視化。状況に合わせストレスコーピングなどサポート(今後提供予定)
企業はアプリから得られる情報をもとに介入の評価や今後への改善策を検討できる。また、健康経営の施策担当者は、プログラムを通じて得られたデータを基に施策の立案、評価や検証、次の適切なアクションを検討しPDCAを回すことが可能だ。
TISは今後も産業医科大学と共同研究を続け、ストレスの定量的な測定などフィジカル・メンタル両面で社員の健康をサポートする機能強化を図っていくという。