TISインテックグループのインテックは3月10日、TSUBASAアライアンスの参加行である伊予銀行、千葉銀行、中国銀行、東邦銀行、滋賀銀行と共に、銀行におけるデータ利活用に向けた取り組み「データ利活用による営業DX(デジタルトランスフォーメーション)共同企画」を開始したことを発表した。
TSUBASAアライアンスとは伊予銀行、千葉銀行、中国銀行、東邦銀行、滋賀銀行など地域トップバンク10行による大規模な広域連携の枠組みだ。2015年10月の発足以来、FinTechやシステムの共同化に加えて、相続関連業務、国際業務、グループ会社の活用などスケールメリットを活かしたトップライン向上やコスト削減に向けた取り組みを実施している。
今回の企画では、銀行ごとにデータ活用における業務の課題を整理し、課題解決に向けた方向性の検討、企画の作成、企画に沿った業務要件の整理、課題解決のためのシステム構築などに取り組む。これにより、営業DXを推進する狙いがあるという。
銀行ごとの課題や目的を反映した企画を策定するため、インテックが各行と共同プロジェクトをそれぞれ立ち上げ、企画段階からシステム構築までの各プロセスをともに推進するとのことだ。
同社は今後について、今回の共同企画の成果を基にして、多くの金融機関のデータ利活用と金融機関の営業活動を支援する「F3(エフキューブ)」の機能拡張を進める予定としている。新たな価値の提供につなげることで、さらなる銀行業務のDXを支援する構えだ。なお、「F3」とは同社が提供する金融機関向け総合情報系ソリューションの総称だ。